安全規格でよくでてくるのがISOです。ISOとは国際標準化機構という組織で、スイスのジュネーブに本部が置かれています。
ISOは標準化された規格を提供し、企業間で異なる規格の統一を目指しており、特に国際取引で重要になってきます。
ISOの歴史
ISOは60年以上の歴史があります。
国際連合規格調整委員会(UNSCC)の提案で、物質及びサービスの国際標準を目的として1947年に発足しました。
1980年ごろまでは製品の規格を制定していましたが、ISOとは別に各国などが独自の規格を制定。その結果、国際間の取引で齟齬が生じ問題となりました。
国際間で統一した規格を制定する必要があるということで、ISO9000が制定されたのです。
特にイギリスの「BS-5750」規格が大きな影響を与えたといわれています。
日本の参加
日本がISOに参加したのは1952年。1か国から1機関参加できる仕組みになっており、日本工業標準調査会(JISC)が加盟しています。
1957年にはじめて理事会メンバーに選出され、1979年に常任理事会メンバーとなりました。1993年にISOの構造改革が承認され、理事会メンバーの選出方法が変わりましたが、変わらず常任理事国のメンバーとなっています。