産業標準化法に基づき制定される日本の国家規格であるJIS(日本産業規格)はJapanese Industrial Standardsの頭文字をとったものです。
JISマークは、産業標準化法に定められた要件を満たし、基準をクリアした製品につけられるマークです。

JISのなりたち

戦後直後の1946年にJISが発足され、これまでの規格を見直し、1949年に工業標準化法が制定されました。
2018年に工業標準化法の改正を含む新しい法律が可決されました。2019年に規格名が日本産業規格に変更されましたが、英語表記のJISはそのままです。

JIS規格が必要な理由

規格を決めておかないと、各企業が独自の規格で製品を作成した場合、色々な不具合がおきます。
例えばコンセントの大きさがバラバラだと、使える製品が限られてきますし、購入前にいちいち確認しなくてはなりません。
そのような不具合をなくすため、規格を統一したものがJIS規格なのです。

JISの規格番号

JISにはそれぞれ固有の規格番号が与えられます。番号には部門を表すアルファベット1文字と数字4~5桁の組み合わせで表示される設定です。
部門のアルファベットにはそれぞれ意味があり、Aは土木・建築、Dは自動車など19文字が設定されています。

JIS規格の製品マーク

JIS規格の製品にはマークがついています。鉱工業品用、加工技術用、特定側面用の3種類。鉛筆や乾電池、ヘルメットなどにつけられていて、以外に多くの製品にJISマークがついています。