機械安全とは
機械設備によって起こる機械災害。巻き込み、はさまりなどによる死傷災害の約1/5をしめています。
対策として機械の使用状況を想定し、設計・製造段階で保護方策を織り込んだ機械の提供と、使用者が機械を安全に使用できれば確実に防止できます。
国は指針を公表し、機械の安全化を図ってきました。
変化してきた機械安全の考え方
ISOで「受け入れ不可能なリスクがない」ことが定義されています。
そもそも、機械安全の考え方が日本と欧米では異なっていて、日本では人に依存した災害対策でした。しかし、欧米では災害は技術的な問題が原因であるという考えです。
そのため、日本でも機械安全の考え方が欧米型へ代わってきています。
今まで起こった災害だけではなく、今後、災害の起こりうる要因を抽出し、リスク別に評価。災害を低減するように努力するのが安全設計です。
現場での変化
今までの日本では、使い方を守っていれば事故は起こらない、教育や訓練で防ぐという受け身の姿勢でした。
それから、災害は起こるものとして仮定し、ヒューマンエラーから事故にならないように安全設計を行い、万が一の時でも事故を起こさない、事故が起きてもリスクを最小にする製品づくりに変わってきています。