BAAとは何か

BAAとは『Bicycle Association (Japan) Approved』の略です。
その意味は自転車協会認証となっており一般社団法人自転車協会がまだ社団法人自転車協会だった2004年9月から実施された自転車安全基準となっています。
BAAの目的は自転車における品質低下を防いで品質低下によって起きるトラブル、いわゆる事故を減らすことにあります。
また、安全で長持ちする自転車であるという意味も込められており、ドイツの安全基準であるDINに日本の日本工業規格をミックスして誕生したのがBAAなのです。

BAAマークのメリット

BAAマークは自転車安全基準に適合しているかどうかの検査を突破したという証になります。
実際にこのBAAマークがついている自転車はペダル・ブレーキ・制動性能などが自転車安全基準を突破しているのかが検査されているので安心して乗ることができるでしょう。
また、このマークは自転車の製造事業者か輸入事業者の名前やブランドや車体番号もセットで記載されるようにできているので、このマークから製造事業者か輸入事業者がわかるというメリットがあるのです。

万が一欠陥による事故が発生してしまった場合でも、製造事業者か輸入事業者がどこなのかはっきりすることができるので、責任追及による補償を受け取ることが可能となっているのです。
というのも、このBAAマークを張り付けする場合には生産物賠償責任保険に加入する義務があるのでトラブルが発生したときも安心なのです。

SBAAとの関係性について

このBAAマークと大きく関係しているのがSBAAマークです。
BAAは『Bicycle Association (Japan) Approved』の略でしたが、SBAAはスポーツにおける自転車安全基準のことでありいわゆるタウンスポーツ向けのバイクやマウンテンバイクのような通常のBAAでは対象外となってしまうような自転車をカバーしているのです。
もともとスポーツタイプの自転車には明確な安全基準がなかったことが問題視されていたのですが、このスポーツ用自転車安全基準が設けられるようになったことで安全性の問題をある程度クリアできるようになったのです。
ただし、スポーツ用自転車の安全性は販売者の技量によって大きく変わるということで、販売者の技量を認定するスポーツBAAプラスという特殊な資格も登場しました。

環境にやさしい自転車へ

BAAマークの誕生によってこれからの時代の自転車は安全基準をクリアした信用できる自転車に乗ることができるようになりました。
さらに一般社団法人自転車協会は平成20年より自転車構成部品における環境負荷が大きい物質の使用削減を設けるようになり、これによって自転車そのものが安全かつ環境に安心という存在に変化しているのです。
具体的に自転車を設計する上でかかわってくる環境に影響を与える物質とは鉛・水銀・カドミウム・六価クロム・ポリ臭化ビフェニル・ポリ臭化ジフェニルエーテルの6つになります。